第5章 competition
ー龍也sideー
「私、ダーツなんて2回目だよ〜
なんで今日はダーツバー?」
「たまにはいーじゃん?ちゃんと教えるよ♡」
俺は女を連れて店内に入った。
ちなみにこの子は見た目は派手だけど、中身はそこそこいい会社に務めている高給取り。
…らしいけど、多分嘘。
おそらくこの子は風俗嬢だ。
あ…いたいた。レオナだ。
お〜、今回は随分と若くてイケてる男連れてるなぁ。
「あ!ねぇ龍也っ」
「ん?どうしたの?」
「あれあれ…あれってアメリア店のレオナさんだよね?」
「…あぁ〜そうだね、奇遇。」
「やばー…すっごいラッキー…
生で見んの初めて…」
やはりこの子もレオナのことは知っているようだ。
「場所、遠ざける?」
「は、なんでよ!近くに行こーよ!もっと近く!」
俺は言われた通りに超〜近くに行った。
隣の、隣の席。