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夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~
第1章 desire
シャワーから出てバスローブを羽織り、髪を乾かさないままミネラルウォーターを飲む。
このマンションは壁一面がガラス張り。
ガラスウォールの向こう側の夜景をボーッと見つめながら、なぜ私はこんなに上から全てを見下ろしているのだろうと客観的に考えた。
夜の街の頂点に立っても、別に世界の頂点に立ったわけじゃない。
でも…
なぜだか全てを見下ろしたくなってしまう。
くだらない優越感。
ちっぽけな背徳感。
バカげたプライド。
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