第4章 Jewel
「こーなったら龍さんも歌ってください!」
「私も龍也さんの歌聴きた〜い!」
…出た。
やっぱこう来ると思った。
「おーけーおーけ。
じゃー、ayu縛りな。ただし1番だけ!」
俺も浜崎あゆみを歌ってやろうと思った。
選んだのはこれ、"JEWEL"
これがあゆの中で1番好きなんだ。
よし。よく聴いてろよ〜
レオナに負けないくらいの美声で歌ってやる!
灰色の四角い空の下を***
あらゆる欲望が埋め尽くす
その中で光を見失わず
前を***歩けるのはいつも君が
この街の片隅にも穢れのないものが残ってること
教えてくれるから
(著作権のため一部抜粋)
いや〜我ながらよくこんな高い声出るよねぇ
とか思いながらつい熱唱していると、
皆が息を飲んで俺の歌を聴き入っているのがわかった。
なんか途端に恥ずかしくなってきた。
隣のレオナを見ると、目を見開いて画面を見つめている。
ちなみに画面にはayuが映っている。