• テキストサイズ

夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第4章 Jewel



「なっ…でよ?俺じゃダメでしょ、だって」

「こんな機会そうそうないんだからいいじゃん。サービス。都合合えばこのメンバーで。」

「そりゃこいつらは大喜びだろうけど…さ…
ほんとに平気?なんか俺めちゃくちゃ邪魔しに来たみたいな…」

「んなことないったら。皆にも伝えておいて。」


私は自分の名刺とライターを全員に配り、一人一人のグラスに自分のグラスをつけてから席を離れた。


もうあと少しで閉店だ。

いわゆる帰宅ラッシュ状態になっていて、私は各お客様たちを1組1組見送る。


「社長、今日はありがとう。
お連れ様も連れてきていただいて。
やはり社長の周りは素敵な方ばかりなのですね。
とっても楽しい時間でした」

私は連れの方にも握手をし、社長には気付かれないように軽くボディタッチをした。

他のお客たちにも同じようにする。

次回は1人でもきっとまた来るだろう、と思える客にもそうでない客にも、1寸の隙のないサービスを全力でして、そして心の底から感謝をした。
/ 267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp