第4章 Jewel
その後も、俺とも撮ってください!などと言われ、一人一人と写メを撮ったりした。
嬢たちはというと、明らかに龍也と撮りたいというのが表情で語られていたので、今だけは仕事の場だということを大目に見てやろうと思い、私が承諾し、撮ってあげた。
案の定全員とても喜んで盛りあがっている。
まぁ…とりあえずは良かった。
変な空気にはならなそうだ。
「今日のレオナのドレス、めちゃくちゃ似合ってる。それもプロデュース品?」
「ん…。そう。そゆことになってるやつね。」
「ふっ…」
私たちにしか分からない話をコソコソとしていたら、ボーイに呼ばれた。
「あ、もう呼ばれちゃった…
悪いんだけど、もう戻れないかも」
「うん、いーよいーよ。来た時ボーイさんにも言われてたし。あと少し、お仕事頑張って。今日もアフターあるでしょ?」
「…んー…今日は…龍ちゃんがアフターして。」
「っえぇ?!」
彼は心底驚いた様子でジュースを喉に詰まらせて咳き込みだした。