第4章 Jewel
「…まぁ今いるお客様方は2組を除いて全部私のお客なんだけれど…」
「おお!通りで。すばらしいっさっすが!」
私たちの会話を聞いていたほかの4人も、おお〜!と大袈裟なリアクションをしている。
「なんか邪魔しちゃって悪いね?でもほら、お返しに行くって一番最初に言ったっきり結局1度も来られないまま2ヶ月も経ってんじゃん?で、こいつらも行きたい行きたいうるさいからさぁ〜」
「あ、いや、邪魔なんかじゃないしありがたいけどさ…」
そんなの覚えてたんだ。
私だって忘れていたし、別に約束交わしてたわけじゃないのに。
「てゆーか初めて来たけどやっぱさすがレオナの店。なにもかもパーフェクトだね。」
「そう?そう見えるならよかった」
「とりあえず乾杯しよ?…あ!女の子来たぁ」
4人の嬢がついてから、皆で乾杯をした。
うちの店の女の子のレベルはこの街でも1位2位争うくらいに高い。
今ここに集っている子たちも相当なのだが、4人の男たちの目線は明らかに私に向いていて、私にばかり話しかけてくる。
まぁ彼らも接客で来たわけではないし、完全に仕事モードは抜けているわけだから仕方ないし、そもそも私に会いに来たらしいから文句は言えないのだが。