第4章 Jewel
そしてその卓に行って驚愕した。
「っ?!は……?」
龍ちゃんが座っている。
そしてあとの4人も明らかにホストだ。
多分、龍ちゃんと同じ店の。
「な…んで…」
「やっほぉ。お疲れぃっ!」
「や…お疲れじゃなく…って…」
眉間に皺を寄せながら佇む私を見ながら、ほかの4人が目を丸くして感嘆する。
「わぁ…前〜にうちの店来てた時は遠目でしか見られなかったけど…やっぱ近くで見るとすっっっげえ女神!」
「うっ!やばいっすぅ!龍也先輩ありがとうございますっ!」
「さすが嬢王だなぁ。めちゃくちゃ可愛いというか綺麗…」
「龍とたまに連絡だけは取り合ってるって聞いてきちゃいましたぁ。初めまして!!」
「……初めまして…」
私はとりあえずおずおずと龍ちゃんの隣に腰を下ろした。
「龍ち…龍也くん、いきなりなんでっ。仕事は?」
「もう終わるような時間だったしぃ、全体的に店も落ち着いてたから切り上げてきたァ!この店もあと1時間で閉店でしょ?それでもすごいねぇ、だいぶ賑わってるぅ」
龍ちゃんは店内を楽しそうに見渡した。