• テキストサイズ

夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第3章 promise





「…ねぇ、レオナ」




静寂の中、互いの息遣いすら聞こえない。
鼓動の音すらも聞こえない。


こんな静かな時の流れを感じるのはいつぶりだろうと思った。







「このまま2人で何もかも投げ出して、
どっか遠くへ行く?」







「……どこ?」






「…海外とか。どっかの孤島とか。
だーれも俺らのことを知らない地、だよ…」






表情は分からないけど、本気だ。
そう思った。

それくらい彼の声は静かでいて真剣だった。








「うん。行きたい…ね…。」






私は小さく呟いた。








「じゃあいつ行く?今?明日?明後日?」



「・・・」




黙っている私に、龍也は少し笑いながら言った。







「今考えてることを当ててあげようか?」





私は目を見開いた。
/ 267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp