第3章 promise
「っはー。うま。それより今日もホントお疲れ。レオナさんも同伴アフターあったんでしょ?」
「さんなんて付けなくていいよ。なんか店の従業員たちみたいで嫌だ」
「…そう?…じゃあ、レオナって呼ぶ。
俺のことも、好きに呼んで。」
「じゃあ、龍ちゃん」
「っぶ!!!」
「っ!汚いなぁもお」
龍也はティッシュで急いで口を拭きながら苦笑いした。
「ふーっ…だって…その呼び方ってけっこー珍し」
「なんで?いろんな女の子から大抵この呼び方で呼ばれてるんじゃないの?」
「んー呼ばれてない。ふつーに呼び捨て。」
「へぇ。意外。」
彼のお客は、強気な感じの女性が多いのだろうか?
それとも支配欲の異常に強い女性か…。
まぁ彼は優しいし、Sに見えてMっぽくもあるし、呼び捨てで呼びたくなるのも分からないでも…ない…。