第3章 promise
「お久しぶりです。レオナさん。
相変わらずお美しいですね。」
「……あんたもね」
「ふ…ありがと。とりあえずさぁ、肌寒くなってきたし風邪引いちゃうからうちに来ない?実はこの公園うちのマンションからめちゃくちゃ近いんだ」
「…うちからも近いよ」
「あ、そうなの?別に部屋に連れ込んでどうこうとかマジで考えてないからさ、とりあえず行こうよ。」
そう言って俺は、放り投げられている高そうなルブタンのヒールをレオナに履かせた。
「はい、シンデレラ。…ほら行こ。立って。」
同じく放り投げられていたレオナのバッグを持って手を掴んで立ち上がらせる。
手を離そうとしたけど強く握られたから、俺たちは手を繋いだまま歩き始めた。
これ…やばいな…
誰かに見られたら俺もレオナも仕事に支障が出かねない。
まぁこの時間のこの辺りなら大丈夫だとは思うけど…