第2章 encounter
「龍、どうだった?手玉にとれそうか?」
「んー無理だねぇ。」
「えっ…やはり一筋縄ではいかないか…」
マネージャーを軽くあしらい、そして帰り際、同僚や後輩たちがやっぱり彼女の話をしてきた。
「龍さんっ!今日来てたのって、あのレオナさんですよね?!」
「俺も話したかったー!アメリア行ってみたいな」
「やっべえーマジ綺麗だった!なぁどんな感じだった?」
「うまくやれましたか?また来てくれますかね?」
「俺も話してぇ。すげえ金落としてくれそう」
「俺には無理だった。つーかそもそも彼女、むちゃくちゃ忙しいからもう来ないと思うし、今日もたまたまだったみたいよ?」
皆は、あぁ確かにといった納得の表情をしていた。
その後俺は上客の女とアフターへ行って、帰宅した。
やっぱりレオナからの連絡は来てなくて、
ん〜当たり前かぁ…やっぱもう会えないかぁ…
って思って内心結構落胆してた。
普通にまた話したいだけなんだけどなぁ。