第11章 hesitation ■
ごめんね…今は…
激しくレオナを感じたくて。
じゃないと俺が…
俺じゃなくなる気がして…
今まで必死に築きあげてきた俺の全てが…
粉々に砕け散りそうで…
限界なんて、まだ言いたくないから。
だから
助けてほしい。
プハッと唇を離して口を解放すると、
銀の糸が俺たちを繋いだ。
「ごめっ…んねっ… レオナっ
嫌いになってほしくない…っ…のにっ…」
脱力して完全にベッドに伏せたレオナに覆いかぶさって、寝バックの状態で抱き包みながら突き上げる。
「んっ…つ…… レオナごめっ…
こんな…っ…俺で…っ…」
そう言いながら腰の動きは無意識に速まっていく。
「謝ら…っ…なっ…でよ…バカ…」
少しだけ、レオナが笑ってくれて…
俺は繋がったままぐるりとレオナの体を反転させて仰向けにして組み敷いた。
頬に手を滑らせ、目尻の涙を拭う。
「あぁ…ごめん…ほんと、ごめ……
俺のこと…嫌いにならないでね…?」
俺何言ってんだろ…
こんな突然、寝てるとこ襲って激しく犯しといて。
彼女が気持ちよさそうに喘いでるからって
受け入れてくれたからって
ダメすぎだろ…
のちのちどんな顔して…
俺の理性は、なぜだかこの状況で徐々に戻ってきていた。