第2章 encounter
その自信満々な感じも、さすが不動のNo.1といった感じだった。
威厳、迫力、何もかもが普通の女と違う。
ただそこに座っているだけで、神々しくも見える。
綺麗なワンピースから覗く、白くて長い脚も
組まずに斜めに下ろして座っていて、
12.3cmは超えているであろうヒールから覗くペディキュアはシンプルな赤にスワロが数粒ついている。
手のネイルはただの白フレンチという、男の眉間にシワが寄らないデザイン。
まさにどの年代の男のことも熟知していて、そして絶対に不快に思わせない高級感と清楚感がある出で立ち。
している腕時計は、その細い腕に似合う華奢なデザインのハリーウィンストン。
恐らく1000万超のものだが、変に目立たず強調されていないもの。
さすが、この世界の嬢王だね。
「良い店だね。さすがあなたの店といったかんじかな。非の打ち所がないね」
やはりそういった視点で見ていたようだ。
「ほんとにぃー?嬉しいな、ありがとう」
「強いていえば、入口の花と、そこの花を、青じゃなくて白に変えるべき…かな。まぁどうでもいいけど私だったらそうする…」
「そう。じゃあそうするよう言っておく。」
俺はニッコリと笑う。
…やっぱ凄いな。
女性目線のプロ。
偉そうに言ってしまったと思ったのか、レオナは言葉を濁して苦笑いしている。