第11章 hesitation ■
なのにある日…
アフターが終わり、私が帰宅したのは4時近く。
龍ちゃんからのLINEの返信はないから、多分まだアフター中なんだろう。
シャワーを浴びて、ベッドに横になった。
「今日も疲れたな…」
龍ちゃん…まだかな…
今どこでどんな人と何してるんだろう…
枕…だったら
なんだか少し嫌だな。
前はこんな感情なかったのに。
私って1度2度抱かれただけで
こんな心境になっちゃうの?
別に恋人でもなんでもないのに…
こんな自分に困惑する。
龍也という1人のホストが、
誰と何をしてようと、関係ない。
私は今までどーり、
彼の仕事が上手くいってくれることを
いつも願っているだけ。
それだけの関係でしょ。
私たちは。
私はいつの間にか、
睡魔に抗えず、
そのまま意識を手放していた。