第11章 hesitation ■
今月だけで4日も休んでしまった。
お断りした同伴もあったし店の人たちみんなに心配も面倒もかけてしまったと思った。
私は人一倍責任感が強いと言われるけど
そんなことないと思っている。
こういう仕事をする上では、ある意味普通の仕事よりも責任が伴うと思ってる。
だから当たり前のことだ。
あれから、龍ちゃんとは何事もなかったかのような、
今まで通りの関係だ。
身体だって重ねてない。
私も彼も、求めない。
どちらかの部屋で同じベッドで眠ることが多いけど、
そんな感じにはならなくて。
でもあんなに力強く抱かれたんだから
たまに思い出してしまったりは…する。
そういうときは必ずキュッと下腹部が痛くなるような、
疼くような感覚に襲われる。
彼は…どう思ってるんだろう。
私がほぼ強引に抱かせたようなものだから、
別になんとも感じてないのかな…
ホストだから、
そういうの慣れてるんだろうし。
私もあの時は…
ちょっとおかしかったし…