第10章 thought ■
ーレオナsideー
警察署に到着した。
私のみの事情聴取を行いたいということで
龍ちゃんは別室へ入っていった。
そして改めて、
龍ちゃんが録音していた記録を最初から全て聞かされた。
"はぁ…お前さぁ、レオナに妙な薬飲ませただろ?それと、バーの防犯カメラにも、ドリンクになんか入れてんの映ってたんだよ。あれはなんだ?"
"…ただの精神安定剤みたいなものだよ。
彼女、相当お疲れみたいだったから、副作用出たのかな?"
"嘘をつくなよ。不法な薬の類だろあれは。相当強力な。
つまり初めから、お前はレオナを凌辱するつもりでいた。そうだろ?"
"だとしたらなんだ?お前には関係の無いことだ。彼女と付き合ってもないんだろう?どうせただのセフ"
"関係大アリだし、彼女は俺の恋人。俺だけの女。
だから俺はお前を許さない。
その支離滅裂な言い訳も通らない。"
………恋人?
私を守るためについてくれた嘘…。
ってこと?
わかってはいるけど、
妙な気分にさせられる。
言葉では言い表せない感情。
それより…こんなにたくさん
あの人と喋ってたんだ。