第9章 resist
「ふぅん…それで?なに?なんか用?
悪いけど、レオナに会わせるわけにはいかないよ。」
「まぁ…少し荒っぽい抱き方をしてしまったことを謝りたくてね。でも彼女も何度もイッて善がってくれてたから、あぁいうのも悪くは無いんだろうと思ったんだけどね?まあ、君がそそのかして警察に言ったんだろうけど。とにかく僕らの邪魔するのはやめてくれないか?」
少し?少し荒っぽい?
だと…?
あぁ…やっぱりこいつは脳みそ飛んでる。
「はぁ…お前さぁ、レオナに妙な薬飲ませただろ?それと、バーの防犯カメラにも、ドリンクになんか入れてんの映ってたんだよ。あれはなんだ?」
「…ただの精神安定剤みたいなものだよ。
彼女、相当お疲れみたいだったから、副作用出たのかな?」
「嘘をつくなよ。不法な薬の類だろあれは。相当強力な。
つまり初めから、お前はレオナを凌辱するつもりでいた。そうだろ?」
及川は真顔のまま言った。
「だとしたらなんだ?お前には関係の無いことだ。彼女と付き合ってもないんだろう?どうせただのセフ」
「関係大アリだし、彼女は俺の恋人。俺だけの女。
だから俺はお前を許さない。
その支離滅裂な言い訳も通らない。」
及川の眉間に徐々にシワが寄り始めた。
そして何か口を開きかけた時、向こうから声がした。