第1章 desire
ー龍也sideー
俺とレオナの関係は、ぶっちゃけこんな感じで超軽い。
でもこんな関係がめちゃくちゃ居心地良い。
レオナの外見は本当にモデルみたいに綺麗だ。
ていうか、もはやモデルだ。
顔はもちろんすごく整っていて鼻が高くて目が大きくて色白で、でも整形顔っぽい不自然さはなく、ナチュラルなメイクをいつもしている。
スラッと細身で小顔で脚は長くてスタイル良くて。
顔の整形はしてないけど胸は少し豊胸しているらしい。
まぁそりゃそうだろうと思った。
こんなに細くて胸が大きいなんてありえないからね。
けど、身体に合った絶妙なバランスの大きさで、
さすがレオナという感じ。
それでいて話し上手聞き上手に加え、頭も良いならNo.1なのも頷けるし。
まぁそれは俺もなんだけど。
夜の世界で頂点に立つには外見だけでは絶対にダメだ。
これは当たり前の話。
「はぁ〜あ、眠い… レオナは眠くない?」
いつも通り、他愛もない話をしていたら
さすがに仕事の疲れも祟って眠気が襲ってきた。
だいたいこれを言い出すのは俺からだ。
たまにこの子を見てて不思議に思うことがある。
全然眠気を表に出さないのだ。
かと言って、ショートスリーパーというわけでもない。
「眠いよぶっちゃけ。そろそろ寝ようか」
「うん、寝よ」
レオナの後に続いて寝室に入り、クイーンサイズくらいのベッドに2人で入った。
これもいつものことで。
別にお互い変な気も起きないし、そもそもそういう対象で見てないし、いつしかどちらかの部屋でこんなふうに眠るのが当たり前になっている。
客でもない女の子とこんなこと、考えられなかったけど、このこの前だと本当に不思議なことに、ものすごく落ち着いてぐっすり眠ることができるのだ。
他人でこんなに落ち着くなんて、
いままでにない。