第8章 cruelty ■
出ると、さっそくベッドに押し倒され、
バスローブを剥ぎ取られた。
「はぁ…いい身体してる…
さすがだね…」
「……っ…」
「ほらこっち見てよ?
ようやく僕の願望が叶うよ…
今まであのボーイが邪魔だったからねえ…」
胸や脇腹に手を這わされ、ぎゅっと目を瞑る。
やっぱり、やっちゃんを行かせなきゃ良かったかも…
今頃、なにしてるかな…
もう仕事終わったかな…
いろいろ大丈夫だったかな…
何か困ったこととかなかったかな…
龍ちゃんがいれば大丈夫…か…な…
「はぁっ…んんっ…」
両頬を掴まれて噛み付くようなキスをされる。
乱暴に舌が口内に侵入してきた。
「んっ…やぁ…っ…」
「ん…ほらもっと舌出せよ…っ…」
反射的にグッと押そうとした腕を掴まれ、
いとも簡単に頭上で拘束された。
ぐちゅぐちゅと口内を駆け巡る舌に追いかけ回され、絡め取られて乱暴に吸われる。
気持ち悪い…
こないだ龍ちゃんとしたときはあんなに気持ちよかったのに…
同じ行為のはずがどうしてこんなに違うのか?
私はそんなことを考えてしまっていた。