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夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~
第8章 cruelty ■
気が付いたらベッドの上だった。
私はまだぐらつく頭を抑えながら上半身を起こす。
「あ、君もシャワー浴びておいでよ」
そう言ってバスローブ姿で向こうから姿を現した及川さんを見て察した。
ここはホテルで…
で、そういうことになるんだと…。
もう私は諦めることにした。
というか、この状況で抗う術はない。
周りに言いふらされても困るし、
この人を怒らせても怖いし、
なによりことを荒立てて周りに迷惑をかけたくない。
私はおずおずと起き上がり、
バスルームへ向かった。
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