• テキストサイズ

夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第8章 cruelty ■



「で、ねぇどうなの?
やっぱ付き合ってて同棲してんの?
あのホストと?ふふっ」


「ちっ、違います!
たまたまそのっ…」


同じマンション…などと言ってしまうと
龍ちゃんの身元までバレてしまう…

これはまずい。

そう思って何も言えなくなってしまった。



「ああ…そっか。
付き合ってて、で、君の家にお泊まりしたってわけ。」


「…そ、じゃなくて…」


「え、あぁじゃあなに?セフレってやつか!」


「しっしぃ〜…!」


声を大きくされたので、ついシーッなどと口に人差し指を立ててしまった。

それが及川さんにとっては肯定の意に見えたらしい。
あからさまに口角を上げられた。


「せ、セフレとかじゃなくって」

「ふぅん?…体調不良とか偽って、2人で仲良くお休みを合わせたんだね?」


「・・・」


違うけれど、そこは違くない。
何も言えなくなってしまった。
/ 267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp