第8章 cruelty ■
翌日・・・
私は何度もやっちゃんに謝った。
「気にしないでください!僕はぜんっぜん大丈夫ですって!それよりレオナさんこそ本当に大丈夫なんですか?お休みするくらいだったんで相当ですよね…昨日は僕心配しすぎてどうにかなりそうでしたよ。」
「あー…もう全然余裕。
心配かけてごめんね?」
「あっ、いえいえ。でも僕だけじゃなくてキャストもお客様もみぃんな心配されてましたよ。やっぱりうちにはレオナさんいなくちゃですよね〜」
「はは…ありがたいね」
私はその後もこんな話を皆と繰り返しながら1日を終え、アフターも終えてから、車の中でついにあのことをやっちゃんに言ってみた。
(アフター後は客とは帰らないようにしているため彼に迎えに来てもらうことがほとんど。)
「えぇっ…それ本気っすか?」
「うん。1日だけでもお試しでやってきてみたら?
あ、もちろんこのことは誰にも内緒ね?」
あの龍也の店でホストを薦められたことに困惑の表情を浮かべている。