• テキストサイズ

夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第1章 desire


ちなみに彼の部屋は40階。

私の2つ下の階だ。


彼はシャワーを浴びたあと、髪を乾かさずに来たのか、肩にタオルを引っ掛けたバスローブ姿で来た。

コンビニ袋をテーブルの上に置き、中身を並べだした。


「はい、これでしょ、いつものフルーツゼリー。
と、バナナ。と、一応ヨーグルトとレッドブルとオロナミンCと炭酸水も買ってきたから。」

「あーありがと。さすが気が利くじゃん」

「まあね。だって俺だしぃ〜?」


龍ちゃんはしっかり私の唯一好きなゼリーとヨーグルトと飲み物を買ってきてくれた。
もう私の好みを全て把握済みみたいだ。

けれど私もそれは同じで…
彼の好みは熟知している。多分もう全部。


ほら、子供みたいにヤクルトをストローで飲み出した。


「てか、髪拭きなさいったら」

私はガシガシと彼の頭をタオルで拭いた。

「んんー…平気だよすぐ乾くしぃ」

「それは楽で羨ましいわ。けど体調崩したら元も子もないよ。毎日あんたを待ってる女がわんさかいるんだからさ」

「へい〜」
/ 267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp