• テキストサイズ

夜街の陽炎 ~No.1の男女の恋~

第7章 situation



「今日くらい、仕事休んだら〜?」

「っは?!何言ってんの…無理に決まってるでしょ」

「なんで?」

「なんでって…」


そんなのあなたが一番よく知ってるはず。

私たちは365日出勤している。

毎日贔屓にしなきゃならないお客がたくさんいるし、自分がいないとたくさんの人に迷惑がかかるし、
とにかく何がなんでも、たとえ少しだけでも行かなくては…


「言いたいことは分かるよ?
でも俺らはロボットじゃない。体調不良で休むのは普通のことだ。疲れ溜まってんだろ。最近頑張りすぎなんだよ」


…頑張りすぎ?


そんなことを言われたのは初めてだ。

頑張れとしか言われてこなかった人生なのに…


「無理…だよ…ちょっとでも行かないと…」

「じゃあ俺も休む。それでいいだろ?」

「……は…」


私は心底意味不明でまた頭がクラクラしだした。

倒れるようにベッドに入る。
/ 267ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp