第7章 situation
「今日くらい、仕事休んだら〜?」
「っは?!何言ってんの…無理に決まってるでしょ」
「なんで?」
「なんでって…」
そんなのあなたが一番よく知ってるはず。
私たちは365日出勤している。
毎日贔屓にしなきゃならないお客がたくさんいるし、自分がいないとたくさんの人に迷惑がかかるし、
とにかく何がなんでも、たとえ少しだけでも行かなくては…
「言いたいことは分かるよ?
でも俺らはロボットじゃない。体調不良で休むのは普通のことだ。疲れ溜まってんだろ。最近頑張りすぎなんだよ」
…頑張りすぎ?
そんなことを言われたのは初めてだ。
頑張れとしか言われてこなかった人生なのに…
「無理…だよ…ちょっとでも行かないと…」
「じゃあ俺も休む。それでいいだろ?」
「……は…」
私は心底意味不明でまた頭がクラクラしだした。
倒れるようにベッドに入る。