第6章 blunder
「ほんとごめんね…お腹すいたでしょ
なんか朝ご飯を食べに行こうか」
「えっ。家に送らなくて平気ですか?」
「ん。もう大丈夫。それにやっちゃんにちゃんとしたもの食べさせる約束してたじゃん」
やっちゃんは目を丸くしていたが、
すぐにニッと白い歯を見せ、「はい!」と承諾した。
そうしてやっちゃんの運転で着いた四つ星ホテルで朝食ビュッフェを食べた。
と言っても私はオムレツとフルーツ類をちびちび食べているだけだが、やっちゃんはさぞ嬉しそうにいろいろなものをたっぷり堪能している。
「おいしい?」
「はい!!ワッフルとクロワッサンなんか特にヤバいっす!あとこれもこれもこれも」
「喜んでくれてよかったよ。」
「ここよく来られるんですか?」
「アフターでたまに。もうどこのホテルの朝食も制覇してるかな」
「へぇ!!いいなぁ!」
「…別に良くはないけど。そんなに気に入ったんなら今度は別のとこ連れてくよ」
「マジっすか!わぁ〜いっ!」