• テキストサイズ

赤い糸

第1章 高校2年の春ー転校生ー


夜な夜なテスト勉強をしてるとお腹が空くわけで冷蔵庫を開けても何もなくて仕方なくコンビニに出かける

すると不死川先生も買い物をしていたみたいで深夜のコンビニで出会った

「高田こんな時間に何してんだ」
「ちょっとお腹すいちゃって」

不死川先生はわたしをじろっと睨む

「そんな格好でかぁ」
「部屋着のまま来たら悪いですか?」
「不用心だろぉ」

私は太ももが出た短パンにTシャツの上にカーディガンを羽織っていたのだけれど、これを注意された

「家の前だから大丈夫ですよ」
「だからって襲われたらどぉすんだよ」

レジを済ませながら不死川先生はぶつぶつ言っている
私もレジを済ませると外に不死川先生が待っていた

「どうしたんですか?」
「待ってたんだよ」
「なぜ?」
「女が夜中にそんな格好でうろついてるからだろ」

心配してくれたのかな?流石先生だなーなんて呑気に考えてた

「そんなこんな目の前のマンションなのに」
「オートロックったって後ろから不審者来てたら危ねぇだろ」

私は大人しく不死川先生の後に着いていく
エレベーターの中に入ると「何階だぁ?」と聞かれた

「7階です」
「は?」
「だから7階です」
「待て待て7階だと!?」
「なにか?」
「おまえ挨拶来てねぇよな」
「え?先生も7階?」
「あぁ」

まさかの同階に暮らしてるらしい
引越しの時挨拶したのは上下左右のみで先生の家には行ってないとなると

「先生の家どこですか?」
「角部屋だ701」
「あーなるほど...って角部屋って広くないですか?」
「弟と住んでるからなぁ」
「弟いたんですね」
「知らねぇか?高田と同じ2年の玄弥」

不死川玄弥...同じクラスでないのでわからなかった

「あークラスが違ぇのか」
「そうみたいです」

そう話してると7階に到着する

不死川先生の部屋とは逆方向の廊下に向かう

「先生、おやすみなさい」
「あぁおやすみ」

そう言って私たちは別れた
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp