第1章 高校2年の春ー転校生ー
朝ゴミ出しの為少し早く家を出た
学校にはだいぶと慣れてきて友達と言える人も増えてきた
なにより炭治郎くんが優しい
わからないことは教えてくれる
カナヲちゃんもアオイちゃんも仲良くしてくれて、今では昼休みも楽しく過ごせている
ゴミ出しのためにマンション裏のゴミ置き場に行くと不死川先生とであった
「おはようございます」
「あーはよ。おまえ本当にこのマンションだったんだなぁ」
私たちは初めてマンションの敷地内で遭遇したのだ
先生はどこか気まずそうにしている
「どうしたんですか」
「いや...色々気をつけなきゃなぁと思ってよ」
「?」
「...なんでもねぇよ」
何を気をつけるんだろと首を傾げているとぽんと頭に手がのる
大きな手だなぁ、なんて呑気に考えてると「遅刻するぞ」と言われて私は急いで学校に向かった
校門が見えてくると生活指導の冨岡先生が立っている
私は急いでスカートの丈を下ろす
が、時すでに遅し
見られていた
「高田!登校中もスカート丈を守れ!」
「すいませーん」
そこを猛スピードで走り抜けていく嘴平くん
「嘴平ぁぁ!前ボタンを止めろぉ!」
竹刀を持った冨岡先生は嘴平くんを追いかけていなくなってしまったので、今のうちにと私はスカート丈をまた短く戻した
「おはよりほ」
「炭治郎くん、おはよー」
「今日は冨岡先生いないのかな?」
「さっき嘴平くんを追いかけて行っちゃったよ」
「伊之助も大変だなぁ」
各言う炭治郎くんもいつもピアスで追いかけ回されているのをよく知っている
真面目で優しい炭治郎くんだけど、このピアスだけは外せないと口論しているところを見たことがある
「りほちゃ〜ん!スカート丈が短いよぉ〜でも可愛いから許しちゃう〜」
なんて言ってるのは風紀委員の我妻善逸くん
女の子には特に甘いので冨岡先生に叱られているところを見かける
そんな風紀委員の善逸くんも金髪なんだけどな...本人曰く地毛らしいけど
そんな感じで今日も学校生活が始まる