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赤い糸

第3章 高校2年の夏休みー深まる絆ー


実弥先生がオートロックの鍵を開け皆んなでマンション内に入っていく

「りほ課題やってたんだって」
「ほー偉いじゃねぇか」

そう言って実弥先生は私の頭を撫でてくれる
それが嬉しくて私は目を細めた

「仲がいいことで...」
「羨ましいなら彼女くらい作れよ」
「そう簡単に作れたら苦労してねぇって」

2人の会話がなんだか面白くて私はクスクスと笑った

「何笑ってんだよ」
「ふふ、仲がいいのは2人のほうじゃない?」
「そぉかぁ?」

玄弥くんは少し頬を赤らめていた
そんな私たちを実弥先生は後ろから見ていたのだが、7階に着いた時に腕を掴まれた

「少しウチに寄っていかねぇか?」
「え?でも...」
「ダメか?」

実弥先生のお願いに私は強く断る事もできず「うん」と小さく返事をした
そしてそのまま実弥先生たちの家に上がった

「りほ、ちょっと来い」
「はい」

実弥先生に腕を引かれそのまま彼の部屋に連れて行かれる

部屋に入るとドアを閉めてその扉に押しつけられ唇を奪われる

「ふっ...ん」

下唇を舐められ少しの隙間から舌が侵入してきた
それに応えるように私も舌を出して絡めさせる

「上手じゃねぇか」
「っんぅ」

優しく撫でられる髪の毛が擽ったい
私はだんだんと力が抜けてきて実弥先生の服をキュッと握った
漸く離れた唇は実弥先生のもので潤っている
最後にチュッとリップ音を立てて顔を離した実弥先生

「急にどうしたんですか?」
「りほが玄弥と仲良く話してるの見てたらムカついてきた」
「えぇー!?そんなことで?」
「悪いかよ」

少し拗ねたような表情をするこの人が可愛いくて私はギュッと抱きついた 

「なんだよ」
「実弥先生可愛いっ」
「んなこと言われても嬉しかねぇよ」

そう言いながらも私を抱きしめ返してくれる
そんな実弥先生が大好きだ

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