第3章 高校2年の夏休みー深まる絆ー
リビングに行き私たちは少し話をした
「夏休みなんか予定入れたかぁ?」
「カナヲ達と海に行くって約束しました!」
その言葉に実弥先生はピクついた
「海っておまえ...水着着るのか?」
「?海なんだから着ますよ」
少し実弥先生が怒ってるように見えるのは気のせいなのか
近くで聞いてた玄弥くんもそんな実弥先生を見て顔色が変わってる
「だめだ」
「なんで!?」
「んな下着みたいなん着て他の男に見られるだろうがぁ」
「水着ですよ!そんな私なんか見るはずないじゃないですか!」
口論をする私たちを見て玄弥くんは深いため息を吐いた
「それにカナヲ達とあと炭治郎くんたちも来ますよ!」
「尚更ダメだ!」
「えぇ!?」
「そんなに行きてぇなら水着チェックするから俺に先に見せろ!」
「なんですかそれ!」
「りほ、ここは大人しく兄貴の言うこと聞いとくのが一番だぜ」
「〜っわかりましたぁ!」
そうして翌日実弥先生に水着を見せることになったのだが...
「着てみろよ」
着てみろと言うのだ
「なんでそんなことしなきゃいけないんですか!」
「着ないとどんなのかわかんねぇだろ」
「普通のビキニですって!」
「んなの着たらエロい目で見られるぞ!」
それは実弥先生のほうじゃないのか!?と思いながら私は自身が手に持つ水着に目を向ける
「...見たいんですか?」
「見たいに決まってんだろ」
やっぱりエッチなのは実弥先生だ
私は渋々着替えることにしたのだがなかなか部屋から出てくれない
「あの...着替えるので出てってもらってもいいですか?」
「そこで着替えればいいだろ?」
「そんな恥ずかしいことできませんよ!」
「ったく仕方ねぇなぁ」
実弥先生がやっと部屋から出てくれたので私は仕方なく水着に着替えることにした
私の水着はボリュームのあるフリルがついたトップに下が大柄の花柄どちらも黒ベースのものだった
着替えが終わって部屋から実弥先生を呼ぶとすぐに扉が開き部屋に入ってきたのだが、そこで立ち止まる
「ど、どうですか?」
「あぁ...うん」
「なんですかその返事」
「いつ海に行く予定なんだ」
「明後日ですけど」
そう言うと実弥先生は私の両肩を掴んで胸元に顔を埋める
チクリとする僅かな痛みに何をされたのかがわかった