第2章 高校2年の夏ー動く気持ちー
2人でご飯を作り2人だけで食事をしてリビングのソファで寛ぐ
こんなこと全部が初めてで私は終始緊張しっぱなしだった
それなのに実弥先生は大人の余裕ってやつなのかいつもと何も変わらない
私は余裕の実弥先生を焦らせたいと思って少しだけ先生の肩に頭を預けてみる
「どうしたぁ?」
そう言って左手で私の頭を撫でてくれる
いつもの優しいその手が安心する
「私...緊張しっぱなしなのに、先生は余裕そうですよね」
思ってたことを口に出してしまうのは好きだからなのか
いつもなら言わない言葉を口にしてしまう
「なぁに言ってんだァ...俺だって心臓口から出できそうなくらい緊張してんぞぉ」
「ほら」と撫でていた左手に力が入り私の頭を実弥先生の胸の位置まで移動させる
右耳には実弥先生の心臓部分があってドクドクと鳴ってるのが聞こえる
「本当だ」
それが嬉しくてクスクス笑う
「おまえこそ随分余裕そうじゃねぇか」
実弥先生の口角が上がるのがわかった
体を起こされ唇を塞がれる
初めてした時とは違って下唇を挟まれ、少しの隙間から実弥先生の舌が割って入ってくる
私は応えるように先生の舌に自分のを絡ませるとお互いの唾液が混ざり合って水音が耳に響いてくる
「っん...はぁ...ッ」
頭を固定されてるせいで身動きが取れず、隙間ができた時に息継ぎをすると吐息が漏れ出る
自分からこんな声が出るんだ、なんて呑気に考えてると実弥先生の右手は私の身体を服の上から優しく摩っていく
それが身体をゾクゾクとさせて下半身が疼くのがわかった
必死に実弥先生の胸元を握りしめてると服の中に手が侵入してくる
「んぅッ」
その間も唇は解放されず実弥先生に口内を犯され続ける
ブラの上から胸を遠慮がちに触る実弥先生の手が温かくて気持ちがいい
漸く離された唇の間に銀色の糸が伝う
「先に風呂入ってくるか?」
「...はい」
私はその意味を理解できないほど子供じゃない
この後何が起こるのかを想像して顔が赤くなるのがわかった
「今からそんな赤くなってるともたねぇぞ」
実弥先生は私を抱きしめて言ってるけど、先生の心臓の鼓動も煩いくらい伝わってきて私と同じ気持ちなんだと思うと嬉しくなった