• テキストサイズ

赤い糸

第2章 高校2年の夏ー動く気持ちー


お風呂から上がり濡れた髪をタオルで乾かしながらリビングに戻る

「お風呂お借りしました」
「あぁ...」

実弥先生は少しだけ私を見るとすぐに立ち上がり風呂場へと向かった
私は髪の水滴をタオルで押さえながらテレビに目を向ける
10分くらいで実弥先生もお風呂から上がって出てきた
髪はタオルで拭いてきたのか若干濡れていて色気を感じさせる

「まだ髪乾かしてなかったのか?」
「あーテレビに夢中で」
「ほらそこ触れ」

そう言ってソファの下に座ると後ろに実弥先生が座りドライヤーで乾かしてくれる
温かい風と実弥先生の手が髪の毛に触れて気持ちよくなって目を瞑る

「先生って面倒見いいですよね」
「まぁ下に弟と妹が6人いるからなぁ」
「え!先生兄弟多くないですか!?」
「実家にまだ小、中、保育園のチビがいんだよ」
「そりゃ面倒見もいいわけだぁ」

そんな話をしていると実弥先生の指が私の首筋を撫でてくる

「、ん」
「首弱いのか?」
「...わかんない、です」

恥ずかしくなって歯切れの悪い答えしか出せない

ドライヤーのスイッチが切れて最後に櫛で髪を梳いてくれた

「ありがとうございます」
「ん」

後ろを振り向いてお礼を言うと実弥先生の顔が近付いてきて唇を奪われる

「っ不意打ち!」
「わりぃかよ」
「心臓が持ちません!」
「こんなんで心臓持たなかったらこの後どうなんだよ」

実弥先生の手が私の寝巻きの中に侵入してくる
腹回りを撫で回すその手はやらしくて私をその気にさせようとする

「っもぉ...」
「ベッド行くか?」

その言葉に私は小さく頷いた

実弥先生の部屋に入ると扉を閉められ後ろから抱きしめられると首筋にキスが落とされる
くすぐったくて体を捩るが固定されていて動けない
実弥先生の舌が肩から耳の裏に這っていきゾクゾクした

「んぁ...」
「やっぱここ感じんだなぁ」
「や、だぁ」

後ろから胸を撫でられ首には唇が触れる

「ベッド...いこ?」

必死にしがみついて実弥先生に訴える

「乗り気じゃねぇかよりほちゃん」
「先生の顔、見たいよ」
「そんな煽ってっと優しくしてやれねぇぞ」

そう言って私は抱き上げられてベッドとおろされた
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp