第5章 大人の事情※
「その上で言うなら、君と僕は
既に細胞交換がなされているかもね。
互換性があるどちらでも良い部位として。
1つのポッド内に仕切りは作ってないから」
「うわ……」
「うわ、とは心外だなぁ」
キスより濃厚な細胞交換を知らぬ間に
されている事実はわりと誰が知ろうと
うわってなると思うんですがね。
「あの技術を普及できたら
モンスターボール体験として
売り出すのも良いかもしれないよ!」
「物は言いようですね……」
言われてみればあのポッド内、
空調なんてありそうなスペースが
ないのに完璧な調整がされている。
移動するモンスターボール、と
言われれば確かにそんな気もした。
「ガラルではダイマックスの
エネルギー問題があったらしいし、
責任者は辞めさせられたらしいじゃないか。
僕はレンティルを荒らされたくないだけ。
第一人者ともなれば"替え"はきかなくなる」