第5章 大人の事情※
「ってことは"彼"としては、
コレを嫌がってる訳かな」
「…………分かりません」
「分かりやすい嘘だ」
「……なんか今日はずいぶん嫌みですね」
博士は読めない笑みを張り付けたまま
両手でオナホールを弄ぶ。
「君がポケフィリアのクチだとはね。いや、
先に言っておくと研究的興味から言えば
反対はしないし、個人的興味から言うなら
人間にしとけば良いのにとは感じてるよ」
「"研究的興味"っていうのがあると聞いて
相談しなかったのは正解だと感じましたし、
今最悪の状況になってるって思いますね」
はあ、とため息をつく。
あの異常な興味を個人的な関係に
持ち出されるのを考えると気が重い。
とりあえずは何が目的なのかだ。
それにより返答も変わってくる。