第5章 大人の事情※
「……またおっきくしてる」
「ゲン…………」
困ったような、それでいて
視線は迷うように揺れている。
明らかな焦れた表情だ。
俺だってシたいがだって
シたいには違いない。なんで最近は
させてくれないかよく分からない、
今日も終わり……だろうか。
「ゲンガー……、
ちょっとだけ抱っこしてて」
「ゲ……?」
がすり寄ってくる。と、
俺の腕の中でくぐもった矯声をもらす。
慌てて見下ろすと、俺にすりつきながら
いつかのように秘部に指を当てがい
快感に身を委ねている。
「ゲっ」
「だめ、舐めないで」
「ゲンガ…………」
これで大人しくしていろなんて
どんな拷問なのか。