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【あんスタ】夢ノ先学院の日々

第1章 お前のヒーロー☆




落ち着いたらしいあんずに
飲み物を渡す。

特に会話は無かった。が、その
無言を破ったのはあんずだった。


「千秋さん…迷惑かけてすみません」


本当に申し訳無さそうな顔で
謝って来たが、あんずは何もしていない。


「さっき羽風も言っていたが、あんずが
無事で本当に良かった。
迷惑なんて思ってないしな!
連絡を見なかった俺も悪かった、すまん!」

「そんな…でも…」

「大丈夫だ!
これからは一緒に帰る時は迎えに行くから
教室で待っててくれると嬉しい。
俺も携帯もちゃんと見る様にする!」

「……ふふ、携帯は見て下さいよ」

「やっと笑ったな」


笑った顔が1番好きだ。
安心して、俺はあんずの頭を撫でた。

こんな時に不謹慎だが、やはり
好きな人を目の前にするとクるものがある。


「あ、そういえば今日、どこ行きます?
一緒に帰るって言って何も決めてませんよね?」

「……ああ、それなんだが。
もし良かったら俺の家に来て欲しい…
今日、両親いないし…あんずの料理も
食べたいし…………ダメか?」

「………千秋さんのその顔はずるい」


ずるいのはどちらか。
俺はその愛しい唇にキスを落とした。

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