第5章 お姉ちゃん?
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久々に手を繋いで歩いている。
………こんなに緊張するものだっけ?
私が含んでいる緊張が伝わった様で
お姉ちゃんが私を見て笑う。
「アハハ!あんずちゃん緊張しすぎ!
もっとリラックスしていいのよ、お姫様?」
「〜〜〜〜〜そういうところです!」
「顔を真っ赤にしても可愛いわね。
ホーント、食べちゃいたい♡」
「………え」
「あ!見て!あそこ最近オープンした
クレープ屋よ!良かったら食べましょ!」
「う、うん」
一瞬、お姉ちゃんの目が据わったのは
見間違いだったのだろう。
その後はいつものお姉ちゃんだった。
クレープを頼み、2人で半分こする。
生クリームが甘過ぎずサッパリしてて
とても食べやすい、美味しい………
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