第4章 「 俺 様 」
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「お前は俺様のだ。けど。
この学院に1人しかいないプロデューサー
だから、俺様以外のヤローと話さなきゃ
いけないのも分かるんだけどよ。
不安になる……つーか……」
いつも威勢の良い彼からこんなにも
弱々しい言葉を言われるとは思わなかった。
なんだか愛おしくて、晃牙くんを抱きしめた。
「ごめんね、晃牙くんの事……
気に掛かれなかったね」
「別に……お前は悪くねえんだ。
俺様ばっか気にして……カッコ悪い」
「これからはさ、もっと些細な事でも
言い合おうよ。お互いの為にさ」
「…………そうだな」
そう言って、もう一度キスをして
私達は久しぶりに2人で下校をした。
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