第4章 「 俺 様 」
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「あんず、大神が呼んでる」
次の日、私のクラスに晃牙くんが来た。
とても珍しい事過ぎて皆見てる。
あ、なんかそれでか機嫌悪そう。
少し遠くから見たらそう見えて
なんだか可笑しくて笑う。
「おい、何笑ってんだよ」
「何でも無いよ、ところでどうしたの?」
「国語の教科書……貸してくんね?」
「………ふふふ」
「おい!笑うんじゃねえよ!」
「ごめん、待ってて、持ってくるから」
恥ずかしかったのか少し顔を赤らめて
唇を尖らせていた。
全く見た事のない表情が見れて嬉しかった。
教科書を渡す時に、口パクで"好きだよ"
と伝えてみた。
顔を真っ赤にして去っていってしまったけど
返って来た国語の教科書には
"俺も"とぶっきらぼうに書かれていた。
end