第4章 「 俺 様 」
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やっと着いた。
遠くはないけど、人のクラスに入るのは
いつになっても緊張してしまう。
思い切って、扉を開けた。
机にうつ伏せになった晃牙くん。
寝てる…のかな?
黙っていれば凄くカッコいいのに。
怒るから絶対に口には出さない。
綺麗な髪。
気がついたら、晃牙くんの頭を撫でていた。
「………おい、撫でんな」
「あ、起きた?」
「……………………寝たフリ」
「それはちょっとタチ悪い」
暫く無言が続いた。
撫でるなと言われていたが、その間にも
髪の毛をなでなで、癖になる髪の毛だ。
「………おい」
「ん?何?」
そう言われて簡単に引き寄せられたと
思ったら、キスをされていた。
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