第3章 闇を統べる吸血鬼
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校内から外を見たら、満月。
満月なんていつぶりにちゃんと見ただろう。
月明かりに照らされてる外が
いつもと違って神秘的に見える。
「クク、嬢ちゃん、吾輩の秘密の場所に
連れてってやろう。満足が綺麗に見えるぞ」
「本当ですか!?行きたいです!」
「よいよい、では行こうぞ」
連れてこられたのは軽音部の部室、の奥。
大きな窓があり、絵の様に満月が
その窓に収まっていた。
「………綺麗」
「そうじゃろ、満月が出るまで部員は
おらぬし、これを知ってるのは
吾輩と、嬢ちゃんだけじゃよ」
「今更ですけど、教えてもらっても
良かったのでしょうか……」
「構わぬぞ、2人だけの秘密じゃ」
そう言ってウインクしてくる零さんは
本当に様になっていて。
流石背徳的なユニットのリーダーだと思った。
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