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【あんスタ】夢ノ先学院の日々

第2章 ゆるキャラ先輩




色んなゆるキャラを見ていたら
もう夕方で空は茜色になっていた。


「先輩、そろそろ帰りましょう。
送りますから」

「そうだね、帰ろっか」


少し残念そうに彼女は話す。
でもその後すぐ、表情が晴れた。


「はい、翠くん、手つなご?」


俺の大好きな笑顔でこんな事言われたら
俺はどうしていいか分からないし
手を繋ぐどころか抱きしめたいし
なんなら幸せ振り切って鬱になりそう。


「翠くん、顔が鬱の顔だけど嫌?」

「嫌なわけないでしょ…
あんずさん凄い可愛いのに
俺なんかとなんで付き合ってんだろうって
思って鬱にはなりかけましたけど」

「………あー、あのさ、気にしないで
聞いて欲しいと言うか、あんまり
言いたくは無かったんだけどさ」


彼女は本当に言いづらそうで
一度言葉を切ってからまた話し始めた。


「前に、付き合ってた人がさ。
結構、いやかなり。ゆるキャラが
好きじゃ無かったみたいで気遣いながら
話しなきゃいけなくて……
だから翠くんの前だと自然体でいれると言うか
楽しいし、嬉しいんだよね」

「………ゆるキャラ嫌いなやつとか
この世にいるんすか?」

「いたんだよ、結構身近にね」

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