第2章 ゆるキャラ先輩
.
最初は"鬱だ""死にたい"なんて
ずっと言ってた俺だけど。
最近やっと、流星隊でいる事に
やりがいとか達成感とかが出てきた。
本人には恥ずかしくて言えないけど
ほぼ100%、彼女のお陰だ。
プロデューサーに、大好きな彼女に
こんな事を言ってもらえて
嬉しく無い筈が無いじゃないか。
「……俺、頑張ります!
から、その……あんず、さんも
一緒に頑張ってくれます……?」
「勿論だよ」
ふにゃ、と笑う彼女。
それに釣られて笑ってしまう。
本当俺の大好きなゆるキャラにそっくりだ。
可愛すぎる…先輩の存在が罪だ。
.