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第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」


「お兄…ちゃ」

 開けちゃいけないドアを開けられた。
  もと同じ格好だった。

 腕じゃ隠しくれなくて水飛沫の後ろにそっと隠れた。

「シャワーの水、もったいないぞ」

「や…ぁ」

「まだ泡ついてんな」

「お兄ちゃ…うう」

 頭の後ろを抑えられてシャワーの水を掛けられた。
 まだ残っていたシャンプーの泡。
 胸の押し当てる手。
 ドキドキしてるけど髪を洗ってくれてる の手はすごく優しかった。

「っ…」

 けれど、まぶたを開けるとそこには兄らしからぬ形があった。

「もう見て分かったろ…。俺の性癖は異常だ。兄貴をこれ以上揶揄ったらどうなるか、その目でちゃんと見て…分かっただろ」

「………」

  の下半身は完勃ちしていた。
 誘惑した妹相手に発情した下半身。
 隠す気もないありのままの形をみては言葉を失った。

「もういいか?」

「うん…」

 泡を流してもらったはバスタブに浸かった。
  は頭からシャワーを被り髪を洗う。

「…聞いてもいい?」

「ああ」

「いつから?」

「を女として見るようになったのか?」

「…うん」
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