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第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」


 ヘンな知識が増えるのは のせい。
 知らなくていいことを知ってしまったのだ。

「ねえ。あれ見てシコった?」

 はLINEを思い出話しのように振り返った。

「…シコってねえ」

「ほかの妹ではシコってるのに?」

「あれは違う」

「見えたらシコるの?」

「………」

  は肉と野菜を口に入れて動かしている。
 少し睨んだようにこっちを見てきた。

「怒った…?」

「怒ってない。怒る気にもならない」

「じゃあなんで妹ばっかり登録してたの?」

  が怒らないとばかりに聞いてみた。
 こういう日は月に何度かあった。
 なのに、あんなことをしてから親のネタを暴露してきた。

「それは…あれだ。たまたま出てた子が俺のタイプだったからだ」

  の好きなタイプ。
 初めて聞いた。
 前に聞いたときは知らないと言ってたのに。

 思っていた返答と違くて小さなショックを受けた。

「お兄ちゃんの彼女…見たことない」

「連れて来たことないからな」

「っえ?」

 初耳だ。
 お兄ちゃんに彼女いた時があった…?

「でもすぐ別れた。しつこかったから何となく付き合って連絡無視してたら喧嘩して、そんで別れた」

「ひど…」
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