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第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」
「お前さ、親がヤってるのどう思う…?」
食べる準備をして好きなチャンネルを回していると、 が神妙な顔をして聞いてきた。
「なにが?」
「あからさまだろって話し」
「だからなにが?」
「…まさか気付いてねえの?」
「だからなにが?」
「はあ…。純情だかよく分かんねえなホント」
勝手に溜息をついて落ち込む兄。
疑問が晴れないは首を大きく傾げた。
「途中で話し切らないでよ。お母さんとお父さんがやってるってなにが?」
「俺はそれでトラウマがある」
「シマウマ?」
「普通に考えたら仲良しってことなんだろうけど幼稚園の時に夜中目ェ覚めて、そのヤってる最中を見た。たぶんそれから二人で出掛けるようになったんだと思う」
「っえ?…あれってそういうことなの?」
「泊りだぞ。それ以外ねえだろ」
夫婦揃って温泉が好き。
そこのお土産もちゃんと買ってくるから全くそういう考えに至らなかった。
は鉄砲玉を食らった顔をして思考が滞った。
「枯れてなかったんだ…」
「お前それ失礼だぞ」
「いやだってもうあの歳だよ!?お父さんすご。通りでうちのお母さん綺麗なわけだ」
「それも言うなよ」
「お兄ちゃんがそーいうこと言ったんじゃん!あーあ。にまたヘンな知識植え付けてきた。ばーか」
「お前なぁ…」