• テキストサイズ

この先はアダルト作品を取り扱い、⓲歳未満の方は閲覧禁止です。

第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」


「この課題今日で終わるのか?昨日今日出されたものじゃねえだろ」

「仰る通りで…」

「手伝ってやろうか?」

 え、いいの!?と口が開きかかった。
 しかし今はマズい。
 パソコン見られたら終わる。
 兄と妹だからどうもしないけど"気まずさ"という負の感情を生み出したくない。

「お前見ただろ」

「っえ」

 見透かされた目。
 動揺する心音。
 嫌な汗を掻いて顔の筋肉が凍てつく。

「な…んのこと…」

「えっちなの見たろって聞いた。そういうの自分の携帯だけにしろよ?別に兄妹で隠す必要なんてねえんだから」

 あっさりした兄の態度。
 兄はまったく気にしてない様子だ。

 兄妹だからありえない。

 流石に親にバレたら焦るけど、同じ腹から生まれた兄と妹なのだ。
 性癖がバレたくらいで大したことなんてない。
 えっちに興味があるのは人間だから仕方ないんだって。

「はあー…ごめん。見るつもりじゃなかったんだけどなんか見っちゃった」

「まあ別に良いけどさ。こういうの見るとき気を付けろよ」

「そんなの分かってるって」

「お前なら大丈夫だと思ってるけど…普段、こういうの見てんの?」

 この話は終わる方向に向かうと思っていた。
 なのに兄は引き伸ばしにかかった。

 心の中で「ん?」と疑問を覚えつつも、暇なときに時々見てると答えたのであった。
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp