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第5章 「まともなお兄ちゃんだと思っていた性癖異常について」


 それから兄に手伝ってもらい夕食前には終わった。
 素晴らしい満ちあふれた解放感。

 やっぱり持つべき兄弟はデキる兄である。

「お兄ちゃんお風呂~」

「おう」

 お風呂の順番は決まってが一番。
 父も兄も後でいいと言うし、必然的に一番になった。

「………」

 することがなくてボーっとする。
 ゴロンとして携帯を触って、ヘンなことを思い出して兄と妹のエロ画像を漁った。

「お兄ちゃんのチンチンどんなんだっけ…」

 小さい頃、確かに目にした覚えがある。
 記憶が遠くて曖昧だがイモムシのような棒がひとつ。
 でもあれは幼稚園とか小学校の時の話し。

 見たい。

 本物のおちんちん。

 触りたい。

 大人になった本物のおちんちん。

 この画像の人達みたいに大きいのだろうか。
 記憶上では萎れてて上なんて向いてなかった。
 不謹慎だけど異様に興味が沸いてきた。

「でもなぁ…」

 直接言えない。
 言えるわけがない。
 それこそ話を引き延ばして気まずくなる。

「…あっ!いいこと思い付いたっ!」

 アイディアはだいぶイカれた発想だとは思う。
 面と向かって聞けないなら顔を合わせなきゃいい。

 兄と妹の暗黙の了解。

 それを利用して携帯カメラを起動させたのであった。
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