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第1章 「お隣りの整体院」
「しつこく言わせろ」
オフの時は気だるさが目立つ声質。
表情は気だるげだが清潔感もあり、垣間見える首筋の血管や骨に男らしさを感じてしまう外見。
「なに、よ…」
「ここまで言って分かんないお子ちゃまじゃないだろ。いい年こいたオッサンにいつまでも慣れ合うなって話」
「…仕事でしょ」
「やってることは仕事と同じでもこれはほぼボランティア。サービス払いもカレーライスじゃ儲からない」
「胃袋代は…」
「言っとくけどあれはおばさんからだ。お前からは一銭も受け取っちゃいない」
お金お金お金。
彼氏を作れの次はお金の話し。
最初はドキッとしたけど、もう好い加減疲れてきた。
「分かったわよ。払えばいいんでしょ」
「お前の未払いで潰れるほど経営難じゃない。お前はそれでいいのか?俺に金払って、本当にそれでいいの?」
外れかけた論点を引き戻す流れ。
体だけでなく、 の方から心に触れてこようとするも正直な気持ちを出すには勇気が足らなかった。
「もう分かった。防犯カメラがみてるけど今から俺は犯罪を犯す」
「は?」
斜め同様に告白をされたと思ったら、背中から腰へとなぞった感触が内腿へと滑り込んだ。