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第13章 「溺愛オナペット」
「あがって」
「お…じゃま、します…」
別の意味でドキドキした。
彼氏ではない男の人の家に上がった。
自分の家よりも広くて落ち着かないオシャレなインテリアの数々。
いい匂いはこの芳香剤のようだ。
「な…なんか、すごいオシャレだね…」
「在宅だから部屋にこだわっちゃって。先シャワー浴びる?」
「うん…。ごめんね」
「気にすんなって。タオル、ここにあるの好きに使って良いから」
「ぁりがとう」
にはヤッた後だとバレてしまった。
早く の匂いや感触を忘れたくて汚れを洗い流し、バスルームもオシャレで家賃はいくらだろうと計算してしまう。
「お金…止めなきゃ」
生きていく上でお金は捨てられない。
それに にお世話になるのだから将来一緒になるにしても、そこはキッチリしなければ落ち着かない。
「 くん。シャワーありがとう」
「ゆっくりできた?」
「うん。少し落ち着いてきた」
「明日は少し贅沢しような。仕事を頑張った日とかご褒美風呂してるんだ。今日はもう遅いしやることやっちまおう」
「うん」
の的確で分かりやすい指示のおかげで深夜1時までには終わらせることができた。
客用の布団はなく、広めのベッドまで連れられてドキッとしてしまう。
「俺、近くに居たほうが安心だろ…?」
「え、ぁ……えっと…」
安心というか寧ろドキドキしている。
期待してるわけじゃないけど胸が弾んで苦しくなる。
「 と付き合ってる間は手ェ出さないって言ったろ?のこと抱きたいけど我慢して、全てが終わったら思いっきり愛したい。俺のこと信用して…?」
「………」
協力者である男のベッドに一緒に寝る。
それで果たしてあっているのか。
浅ましい女と思われやしないかと首を縦には触れない。
「分かったよ。俺ソファーで寝るからはベッド使って」
「あ、なら私がソファーで」
「ここ俺の家、俺がルール…なんて言ってみたりして。明日仕事なんだからゆっくり休んで。おやすみ」
「ぁ……」
は寝室のドアを閉めて行ってしまった。
取り残されたは有難くベッドを使わせてもらうことにしたのだった。