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第13章 「溺愛オナペット」


 飛行機が着陸してから車に乗り込み、 に家まで送ってってもらう。

「え?こっちに泊まるの?」

「なんか不都合でもあんのか?」

「いや、ないけど…」

「あ?ハッキリしろよ」

ガシッ

 助手席にいたら髪を引っ張られた。
 ガシガシと揺さぶられて涙が出そうになる。

「なんとか言えよ!!僕がいたら不都合があんのか!?遊んできて早々男呼ぶつもりだったのか!?おいゴラ!!隠れて乳揉ませてたのか!!なぁ!!」

「ち、ちがッ…誰も、そんな…っ」

「だったら言えよ!!さっきから聞いてんだろ!!おら!!余計な労力使わせんなや!!」

「あ、した仕事だから、よ…っ、用意とか、大丈夫かなって…ッ」

「ったく。なんだよ…それならそうと早く言えばいいだろ。なんで疑われるようなことしてんだよ。僕のこと嫌い?」

「ううん。好きだよ。 しか私には居ないもん…」

「そうだろ?僕しかいないならちゃんと誠意みせろよ。好きで怒鳴ってんじゃねぇんだからさ。はあ…腹減った。なんか適当に昼飯作ってよ。もう車運転したくない」

「冷蔵庫、何にもないからスーパー行ってきても良い?」

「あるもんで作れよ。ホントに何もねぇのか?」

「あ、えっと… が満足できるもの作れないかなって。ちゃんと栄養付けてもらいたいし、明日の仕事も頑張って欲しいから…その」

「お願いしますだろ。スーパーってどこ?車に行ったほうが早いから一緒に行ってやる」

「ありがとう。■号線のところ出て…えっと」

「道聞いてんじゃねぇよ。ほんっとバカだな!!どこのスーパー行くつもりだったんだ?」

 家から最寄りのスーパーまでお願いし、カートを押して が好きなものを買い込む。
 どうやら昼だけでなく夜も食べていくつもりだ。
  の家に早く非難したいのに、上手くいってくれない。

「肉とかそれ一つで良いの?」

「え?」

「明日の分とかどうすんだよ。弁当毎日作ってんだろ?」

「ああ…そうだった。久々にハシャイだから食堂で食べようかなって考えてて」

「ふーん。それならそれでいいけど」

 よかった…。
 ヘンに疑われなくて。
 無駄に食事を買い込んでダメにしたくないし、荷物はなるべく少なくしたい。
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